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Dyckia(ディッキア)の管理方法(4月~6月)

BONE PLANTS Original Hyb
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はじめに

ディッキアの成長期は基本的には春~秋にかけて。

 

しかし、その中で最も成長が見られるのが4月~6月の春~梅雨時期となります。

 

夏場は気温が高すぎるのが原因で成長が少し鈍くなる傾向にあります。

 

また、秋は冬管理の準備段階も兼ねているため、大幅な成長は見らせません。

 

BONE PLANTS Original Hyb
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4月~6月にかけての育成目的

前述したように、ディッキアが最も成長する4月~6月にかけての育成目的は「葉を展開させ理想とする完成形に近づける」こと。

 

この時期に適切な管理を行うことで、より長い期間をディッキアの成長に充てることができます。

 

逆にこの時期に間違った管理方法を取ってしまうと、本来長く使えたはずのディッキアの生長期間を短くしてしまう可能性もあります。

 

ディッキアは他のビザールプランツに比べ、成長が早く、造り込みや変化を楽しむことのできる植物。

 

しかし、適切な管理を行わなかった結果「年間を通してあまり変化がみられなかった」という印象を受ける場合もあります。

 

この記事ではディッキアの育成にプロとして10年近く携わった経験を踏まえ、管理の基礎から応用までを紹介させて頂きます。

 

BONE PLANTS Original Hyb
BONE PLANTS Original Hyb

 

管理場所

ディッキアの適切な管理場所の条件としては「日当たりがよく、風通しの良い場所」

 

遮光は特に必要なく、直接日光があたる環境で問題ありません。

 

※但し「植え替え直後」や「冬管理から春管理への切り替え」は例外となりますので注意下さい。

 

ディッキアは生命力の強い、めったな事で枯れることのない植物なので、通常であれば夏場の直射日光でも耐えることが可能です。

 

('Baphimet Horns'×'Squid')×' 'Brittle Star' #3 DO33
Breeder : Q Dyckia
Mating details :(’Baphimet Horns’×’Squid’)×’ ‘Brittle Star’ #3 DO33 / Breeder : Q Dyckia

 

水遣り

ディッキアはその見た目からは意外に思われるかもしれませんが、水が大好きな植物です。

 

最低気温が10度を上回る状況であれば、毎日水遣りを行っても大丈夫です。

 

用土が完全に乾いていない場合でも特に気にせず水遣りを行って頂いて問題ありません。

 

しかし逆に「一週間に一度」程度の水遣りでも問題ありません。

 

極端な事を言えば、4月~6月だと一か月程度水遣りを忘れたとしても枯れることはあまりありません。

 

ではどのペースで水遣りを行うのがいいのか?

 

それは育成方針によって変えるのが良いかと思います。

 

水をやればやるほどディッキアは成長し大きくなります。

 

よりディッキアを迫力のある姿に育て上げたい場合は水遣りの頻度を多く。

 

サイズをあまり極端に大きくしたくないという際は水遣りのペースを抑える。

 

成長スピードは日照条件や用土の配合などの育成条件に左右されるので、どの水遣りのペースが育成方針に適しているのかは日々ディッキアの様子をみながら調整します。

 

Name: 'The Classic One' / Breeder : Q from Thailand
Name: ‘The Classic One’ / Breeder : Q from Thailand

 

肥料

 

ディキアは基本的に水と日光さえあれば美しく育成することが可能です。

 

よって肥料が絶対に必要かというとそうではありません。

 

肥料を与えなかったとしても問題なく健康に育ちます。

 

ただ「より育成スピードを早めたい」という場合は肥料を与えます。

 

与える肥料は「液体肥料」か「固形肥料」。

 

効果にそこまで大きな差はないため、使用するのはどちらでも構いません。

 

「液体肥料」は希釈の手間があるため、手軽に行えるのはどちらかというと「置き肥」と呼ばれる、株の根本近くの用土に置くだけの「固形肥料」。

 

ディッキア育成に使用される代表的な肥料としては、

 

液体肥料:ハイポネックス(化成肥料)・アルゴフラッシュ(有機肥料)

 

固形肥料:IB緩効性肥料(化成肥料)・園芸油かす(有機肥料)

 

があります。

 

一般的な園芸店やホームセンターにも売っているものなので、気になる方はチェックしてみて下さい。

 

Name :  goehringii TF Clone / Breeder : Tropiflora From US
Name : goehringii TF Clone / Breeder : Tropiflora From US

 

最後に

上記に記載した管理方法は適切な時期に行うことではじめて育成効果が得られます。

 

成長が緩慢な冬に同じ管理方法を取ると、最悪の場合枯れる事もありますのでご注意下さい。

 

また4月~6月は、記事のボリュームの都合上、今回は省略しましたが「植え替え」や「実生」を行うに適した時期でもあります。

 

そちらに関しては別記事で紹介させて頂こうと思いますのでご期待下さい。

 

ディッキアの管理や育成方法で困ったこと、個別に聞きたい事があった際はInstagramのBONE PLANTSへのダイレクトメッセージにて随時対応しております。

 

BONE PLANTS ACCOUNT→ https://www.instagram.com/bone_plants_fuk/

 

些細な事でも構いませんので、遠慮なくご連絡下さい。

 

なお、自身の育成株についての質問の場合は写真を添付頂けると幸いです。

 

宜しくお願い致します。

 

D.I.P.|Botanical Products Creation Crew

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JPN.FUKUOKA | since 2021.

ビザールプランツと呼ばれる珍奇植物を中心テーマに植物用品をデザイン・制作するクリエイターチーム。"人の手で生み出す造形"をコンセプトにプラスチック鉢や陶器鉢、シルクスクリーン、刺繍ポスターなどを商品展開。Dyckia・Agave・Caudex・Euphorbia・Cactus・Bonsai…。多種多様な美しい造形をした植物のある暮らしをデザインする。それが私たちの仕事です。

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